千早「賽は、投げられた」
1- 20
7:名無しNIPPER[saga]
2018/03/28(水) 16:42:44.16 ID:+0zrf0Mn0


さいころを振る。


『1』


駒を進める。


『両親から同じように愛され、姉弟で健やかに育つ』

『2マス進む』


家族四人で、ささやかな幸せを享受する。

私は少しずつ、歌が好きになっていった。

母の子守唄。

テレビから聞こえる童謡。

聴く者を慈しむような声を、いつからか私も発したいと感じた。

そして口にし始めた拙い歌を、弟は心から楽しそうに聞いてくれる。

それを眺めながら、両親も柔らかく微笑んでいる。


私にとって、それは、これ以上ない幸せのように思えた。





<<前のレス[*]次のレス[#]>>
640Res/352.74 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice