583:名無しNIPPER[saga]
2019/06/08(土) 21:42:04.43 ID:9+Zy6u7A0
けれど、千早ちゃんは心を閉ざしてしまった。
私は夢の中で、壁の向こうへ追いやられて。
千早ちゃんは、小さな部屋に閉じこもってしまった。
「待って! 待ってよぉ!」
涙が溢れる。
「行かないで、行かないでよ!」
がちゃりと、鍵がかけられる。
「開けて! 開けてよぉ! 千早ちゃん、千早ちゃん!!」
何度体当たりをしても、弱り切った私ではびくともしない。
「開けてよ! 千早ちゃん! お願い、お願いだから!」
壁の向こうから、千早ちゃんの弱々しい声が聞こえた。
「もう、私は疲れたのよ……もう、何もしたくない……」
「イヤだぁ……そんなの、イヤだよぉ!」
私は、叫びました。
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