千早「賽は、投げられた」
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490:名無しNIPPER[saga]
2018/06/07(木) 03:51:15.99 ID:2wO2LAJL0

「じゃあ楽しかったことは、嬉しかったことは」

「私が素晴らしい未来を、一つ一つ着実に選び取った結果だというの?」


馬鹿馬鹿しい。

何て愚かな考えなのだろう。


「私はそんな上等な人間じゃない」

「人間はそんな上等な命じゃない」


そんなことができるのなら、最初からずっと、そうしているでしょうに。


私も、誰も、選択なんてしてこなかった。

ただひたすらに、歩んできただけなのだ。

雨ニモマケズ。

風ニモマケズ。

ただひたすらに、愚直に、命を歩んできただけなのだ。


選択なんてものは、最初からなかったのだ。


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