472:名無しNIPPER[saga]
2018/05/31(木) 01:26:04.60 ID:D6l+5lRj0
「ほ、本当に大丈夫なんだよな? 場合によっては――」
「大丈夫です」
言葉を阻まれ、プロデューサーの身体が固まる。
「プロデューサー」
改めて声をかけると、再びプロデューサーの身体が時間を刻みだした。
「今から少々、お時間をいただいてもよろしいでしょうか」
「今からか……うん、二時間くらいなら」
「でしたら一緒にレッスン場へ。聴いていただくのが、一番早いと思いますから」
少し怖い、でも大丈夫、いやしかしやはり少し怖い、でもでも。
プロデューサーの表情が、そんな様子でころころと変わる。
「分かった、じゃあ、行こうか」
プロデューサーは最後に小さく、よし、と覚悟を決めるように呟いた。
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