456:名無しNIPPER[saga]
2018/05/05(土) 04:47:32.38 ID:ok1qr9s30
「何をうだうだ悩んでるのよ」
事務所で、ルーズリーフに文字を書き殴っていた背後から。
やきもきしたような高い声が背中を押してきた。
「うじうじしてるからいつまで経っても進まないのよ」
振り向けば案の定、じれったいと言わんばかりの表情の伊織。
その後ろには、やれやれ、といった面持ちの我那覇さん。
「まずはバーッと書いちゃってから悩みなさいよ。全然進んでないじゃない」
「伊織、千早には千早のペースがあるんだからさ」
そう言いながら、我那覇さんは伊織の肩越しに私の目を見て、にやりと笑った。
その顔を見て、彼女の意図を察する。
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