千早「賽は、投げられた」
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369:名無しNIPPER[saga]
2018/04/09(月) 22:19:10.72 ID:Zo4S+Uss0

その言葉を聞いた途端。

まるで自分の足とは思えない勢いで、弾くように床を蹴った。


急いで玄関のドアを開けると、社長がにこやかな表情で立っていた。


「やっと出てきてくれたね」


間近で声を聞いて、また涙が溢れてきた。


「社長、わた、私……わたしっ……!」

「うん、何も言わなくていい。さ、行ってあげなさい」


階段の方を向くように、肩をゆっくり押された。

温かな体温を肩に感じながら、私は階段を駆け降りた。


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