655: ◆DAKIMApJGg[saga sage]
2021/02/14(日) 23:58:50.13 ID:KoSVYeapo
動揺を悟られないように両手にたっぷりと石鹸を泡立てる
「おう!?」
背中を撫でてやると間の抜けた声を出した
「どうかしたの?」
「いや, 素手で洗われるなんて思わなかったからちょっとビックリした」
「このほうが細かいところまでキレイにできるでしょ」
「なるほど……」
「かゆいところとかあったらいいなさいよね」
「おお, ありがとう」
私の小さい手で洗うのは結構大変だった
それでも鏡越しに見る京太郎が気持ちよさそうにしてくれているとなんだか嬉しくなる
喜んでくれると嬉しくなってしまう
「じゃあ流してもいいか?」
「ええ, 背中もキレイになったから感謝しなさいよね」
「ああ, ありがとうな」
喜んでしまう私
それが油断だったのかもしれない
髪の毛を流したせいで下だけ重くなったバスタオルがずり落ちてしまった
「じゃあ今度は俺が憧の背中を……」
「見るなバカ!」
慌てて胸と下腹部を隠した
座るときは足を閉じたほうがいいというのは正しかったみたいだ
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