85: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/03/29(木) 23:38:00.69 ID:UdBPP3xP0
「いやぁ、よく面倒見てくれたよ。美嘉に頼んだのは大正解だった」
「恨んでるからねー? さんざ振り回されたんだよアタシ」
「よく言うよ。あいつがただのちゃらんぽらんだったら俺より先にお前が黙ってないだろ」
「ま、ね」
窓の外を一瞥する美嘉。
その眼はやはり、今も雪降る街のどこかにいるであろう少女を案じていた。
「いつもはああだけど、『やりたい』ってロックオンしたことには、本気だったから」
今もそうだ。間違いなく。
どこかで足踏みをしているのだろう。なにしろまだ18歳の女の子だから。
けれど、必ず何かを見つけ出すだろう。なんといっても一ノ瀬志希だから。
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