81: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/03/29(木) 23:24:53.41 ID:UdBPP3xP0
連日の雪は弱まりつつあるようだった。
このまま順調にいけば、予定日には問題なくフェスを開けそうだ。
「なんか……平気そうじゃん。意外なんだけど」
「まあ一度や二度じゃないからなぁ」
「慣れたから気にしないって言いたいの? だったらアタシ……!」
焦るな焦るな、とスマホの通話履歴を表示して見せる。
つい数分前まで通話していた相手の名前を見て、美嘉はいくらか安心したようだった。
「今回の件がちょっと違うってことはわかってる。だからこそ、本人が何か掴まないとダメだ」
「…………」
美嘉は難しい顔で押し黙り、踵を返して事務所を出て行く。
二分くらいして、そこの廊下の自販機で買ってきたらしい飲み物と共に戻ってきた。
「じゃあ、アタシもここで待つ」
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