74: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/03/29(木) 00:37:56.85 ID:UdBPP3xP0
「パパ! でも、アーニャは……!」
「そのひとの言う通りだよ」
アーニャちゃんが愕然とした顔で振り返る。
彼女はきっともう少しの時間を願おうとしたのだろう。
だけど、とっくに時間切れだったのだ。
「キミには帰る場所があるんだよ。それはキミだけの、特別なもの」
広がりかけた思考の海が消えていく。
インスピレーションが光を放つことは、もうなかった。
「家族が待ってるなら、そこには帰らなくっちゃだめだよ」
164Res/100.47 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20