127: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/04/01(日) 02:13:15.82 ID:Q/ZSCgdu0
「ア……」
一度零れた心は抑えることができない。
いきなり気温がぐっと下がり、雲は濃さを増した。
そうかと思えば、頭上には真っ白な無数の涙。
一度は収まったと思われた豪雪が、このタイミングで戻ってきたのだ。
会場にざわめきが起こる。
その時の彼女の表情を何と言えばいいだろう。
取り返しのつかないことをしてしまったと。抑えることが、変わることができなかったと。
藁にも縋るような目を向けてくる彼女に、ただステージを見ているよう促す。
「ここからが一番いいとこだぞ」
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