24: ◆7OUWtrrklk[saga]
2018/03/22(木) 18:02:11.95 ID:i93qXE2v0
提督「今まで俺は自分が命を掛ければいいと思っていた! それなのに、俺はこんな安全な場所にいるだけで……戦うのは年端もいかないような女の子で!!」
提督「俺が命令を出せばみんな笑顔で出撃していく! 沈むのは海の向こう、俺の知らないところで戦い、傷つき、その間俺はこの部屋でただ祈ることしかできない!!」
泣きながら、提督は叫んだ。
今までは自分で戦うことを学んできた。
自分が他の人を守るのだと思っていた。
それなのに、いきなり自分は自分を慕う女の子たちを命を落とす危険な場所に向かわせなければならない。
提督「それは……本当は、俺が行くべき場所なのに……」
ひざから崩れ、泣き崩れる。
それは己のふがいなさ。その背にかかる責任の重さに耐えきれないというように。
明日からの戦いはきっと激しいものになるだろう。
もしかしたら昨日自分に笑ってくれた子が沈むのかもしれない。
そう考えるだけで恐ろしい。
叢雲「……司令官、顔を上げなさい」
提督「…………叢雲…………」
叢雲は、微笑んでいた。
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