加蓮「……ねえ、私の眷属になってよ」奈緒「え……」
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5:名無しNIPPER[saga]
2018/03/21(水) 03:20:25.40 ID:RrjEOvhp0
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翌日 書庫

今日は午前中アーニャが勉強してる間は書庫の整理だったな。しっかし本が多いな……。書庫だから当たり前だけども。

ん?机の上に置きっぱなしの本がある。だしたらちゃんとしまえよなー。どれどれ……。

『吸血鬼とその対処法』

吸血鬼、か。本の整理にも飽きてきたしちょっと読んでみるか。
近くにあった椅子に腰掛けて本を読み始める。

『吸血鬼は別名ヴァンパイアと呼ばれ、人と非常によく似た容姿をしているが、吸血のための牙を持っていたり、鏡に映らなかったりするのが特徴。吸血鬼は知性が高く人語を話し、非常に高い魔力を持つ。
そしてなにより吸血鬼を語る上で外せないのが人の血を吸うということだ。吸血鬼に血を吸われるとそのまま血を吸い尽くされて死ぬか、吸血鬼の眷属にさせられると言われているが、詳細は不明。』

ふむふむ……。そういえば吸血鬼は兵士やってた時も出会ったらすぐに逃げろって言われてたな。やっぱ強いんだろうなぁ。眷属になるなんて真っ平御免だし。

『弱点は日光だと言われている。吸血鬼のいるであろう場所は夜中には近づかないのが懸命だ。もし出会ってしまったときは逃げること。桁外れの魔力を持っているため並大抵の人間では勝てないからだ。銀の武器や十字架、流れる水やニンニクが苦手だという報告があるが、証拠はない。』

へー。まあ吸血鬼のいるところに近づくことはないだろうけど一応覚えとくか。
ん?足音……。こんなところに誰だ?

「ナオ!」

「アーニャか。勉強は終わったのか?」

「ダー!お手伝いにきました」

「ありがとな」

読んでいた吸血鬼の本をしまい、2人で書庫整理を始める。しっかしアーニャはなんていい子なんだ……。私がしっかり守らないとな。


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