加蓮「……ねえ、私の眷属になってよ」奈緒「え……」
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26:名無しNIPPER[saga]
2018/03/21(水) 13:11:30.78 ID:RrjEOvhp0
「もう一つ聞くな?加蓮はいつから1人なんだ?」

「うーん、正確には覚えてないんだけどね。生まれてから10年ちょっとは親もいたし、仲のいい人……というか吸血鬼もいたんだけどね。いろいろあって、みーんないなくなっちゃった」

「そっか……。すまん、嫌なことを聞いた」

「別にいいよ。数百年も前だし」

「それに、吸血鬼って数も少ないし、普段は人間のフリしてるからなかなか同族には会わないんだ」

「そっか……」

「そんな暗い顔しないで!私はもう何も気にしてないから!」

加蓮はそうは言ったが表情は暗い。
数百年もひとりぼっちで暮らすなんて辛すぎるだろ……。

「それで、聞きたいことはこれだけ?」

「いやもう一個あるんだけどよ……」

「何?」

「着替え、ないか?昨日からずっとこの服だし、そろそろ着替えたいんだよ。あと出来れば風呂にも入りたい」

「あっ、そっか。そうだよね」

加蓮は顎に手をあてながら考えている。
怪我してたせいか、寝てる時に汗をかいたみたいだから、さっぱりしたい。

「サイズはだいたい同じっぽいし、着替えは私と同じ服でいい?」

「同じ服って……その真紅のドレスか?」

「そうだよ?これなら何着もあるんだよね」

どこか嬉しそうに言う加蓮。
そんなにあたしにこの真紅のドレスを着せたいのか?

「む、無理だって!そんな肩丸出しの服なんて恥ずかしいって!」

「そう?残念……」

加蓮は肩を落とす。
そんなに残念そうにするなよ加蓮……。あたしは小さい頃から戦いにしか目がなかったんだ。そんなは、肌を晒すようなことなんて……。

「普通の!普通の服でいいから!寝巻きみたいなやつ!」

「うーん、それだと私の分がなくなっちゃうし……」

少し考えた後あたしを見ながら加蓮が続けて言う。

「ねぇ、奈緒。服買いに行こっか」

「は……」



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