加蓮「……ねえ、私の眷属になってよ」奈緒「え……」
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18: ◆sWs1XPoFz2Ci[saga]
2018/03/21(水) 13:00:28.33 ID:RrjEOvhp0
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「どう?」

加蓮は足を組みながらあたしに尋ねる。
なんてことを聞いてくるんだこいつは……。無理やり断っても殺されるかもしれないし、取り敢えず情報を引き出してみるか。

「そもそも眷属ってなんだ?」

「あっ、知らないんだ。眷属っていうのは人間の体内に吸血鬼の血液を入れて僕にする……みたいな?」

「なんでお前が覚えてないんだよ……」

「だって覚えたの数百年前だし」

「そういえば吸血鬼は長寿だったな……。あたしの眷属になるメリットデメリットは?」

「細かいところまで確認するね。そういうところ私は好きだよ」

そう言って吸血鬼の加蓮は考え始める。しっかしどうしたものか……。眷属になる気はさらさらない。でも無理やり断ると死ぬまで血を吸われる可能性があるからな……。

「まずはデメリットからね。そっちのデメリットとしてはまず人間社会で暮らしにくくなる。苦手なものも多くなるし、半分とはいえ吸血鬼だからね。牙も生えるし、見られたら1発でバレちゃう」

加蓮は続けて言う。

「あとは吸血鬼まではいかないけど血が飲みたくなるのもデメリットかな。本物の吸血鬼と違って眷属は飲まなくても生きていけるみたいだけど」

「へぇ……」

「次にメリット。1番のメリットとしては吸血鬼のような力を得られる。魔力だったり、長寿だったり、再生能力だったりね。さすがに本物の吸血鬼には敵わないけど」

「あとは普通の魔物が恐れて近づかなくなるのもメリットになるのかな?私はこれのせいでなかなか獲物が見つからなくて困るんだけど」

本には書いてなかったこともいっぱいあるな……。しっかり覚えとかないと。
デメリットを先に言って印象を薄くするあたり、こいつ頭も冴えるな。


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