加蓮「……ねえ、私の眷属になってよ」奈緒「え……」
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121:名無しNIPPER[saga]
2018/03/22(木) 18:42:03.05 ID:pEANMrWe0
「そうすれば吸血鬼特有の再生力を得られるからその大怪我だって治るはず……!それからの生活だって、あたしにできる限りサポートする……!」

「でも……お前……」

「わかってる!この前奈緒を眷属にしたくないっていったことなんて!でも……でもこうしないと私のせいで奈緒が……」
以下略 AAS



122:名無しNIPPER[saga]
2018/03/22(木) 18:42:34.91 ID:pEANMrWe0
「ありがとな……加蓮」

「じゃあ……!」

「でも、それはできない」
以下略 AAS



123:名無しNIPPER[saga]
2018/03/22(木) 18:43:08.52 ID:pEANMrWe0
「……奈緒は死ぬのは怖くないの?」

「そりゃあ怖いさ。でも、生とか……死とか、そういのには逆らったらだめなんだよ……」

あたしがそう言い終わると加蓮の泣く声はいっそう大きくなった。
以下略 AAS



124:名無しNIPPER[saga]
2018/03/22(木) 18:43:49.39 ID:pEANMrWe0


ーーーーーーーーーーーー

あれから何年……何十年が経っただろう。
以下略 AAS



125:名無しNIPPER[saga]
2018/03/22(木) 18:44:16.83 ID:pEANMrWe0
あの日から私はまた1人で暮らし始めた。

あれから、不慣れながらも奈緒のお墓を建てた。目の前で亡くなったのを見たし、埋葬したのも自分だけど、いつかひょこり出てきて元気な声で「加蓮ー!」ってくれるような気がした。

奈緒のいない生活は元に戻っただけといえばそれまでだけど、その生活は退屈で味気なかった。
以下略 AAS



126:名無しNIPPER
2018/03/22(木) 18:44:49.41 ID:pEANMrWe0
屋敷に篭っててもしょうがないと思い、旅を始めた。変装すれば正体をバレないようにすることなんか簡単なことだ。世界各地をブラブラ旅して、せめてもの罪滅ぼしとして悪い魔物をやっつけたり、影から人間をサポートした。その過程で他の吸血鬼を見つけることはなかったけど、きっと上手く隠れているんだろう。



昨日の雨はすっかりやみ、今日は快晴。今日はどこにいこうかな……。そういえばここはあの屋敷の近くだっけ。
以下略 AAS



127:名無しNIPPER[saga]
2018/03/22(木) 18:46:34.46 ID:pEANMrWe0
のんびり森の街道を歩いていると、遠目に大きな魔物に襲われている集団を見かけたので急いで駆けつける。

「獄炎魔法!」

私の唱えた魔法で魔物は消し炭になる。
以下略 AAS



128:名無しNIPPER[saga]
2018/03/22(木) 18:48:46.27 ID:pEANMrWe0

ふふっ、面白いこともあるもんだね。長生きはするものかも。


私がその子に回復魔法をかけると、苦しんでいた顔がどこか楽になった気がした。
以下略 AAS



129: ◆sWs1XPoFz2Ci
2018/03/22(木) 18:51:38.94 ID:pEANMrWe0
以上で完結です。
至らぬ点も多々あったとは思いますが、ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

未回収の伏線的なものはそのうち書こうと思っている番外編で回収予定です。


130:名無しNIPPER[sage]
2018/03/22(木) 20:46:18.29 ID:1T8nhgvNo
おつ
何か三島の卒都婆小町を思い出した
番外編も待ってる


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