右京「呪いのビデオ?」修正版
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88:名無しNIPPER[saga]
2018/03/21(水) 01:55:26.96 ID:EAF0Yir90


「やっぱり当時の飛翔の人たちじゃなけりゃ無理なのかな。」


その学生の口から出た飛翔という言葉に右京たちは聞き覚えがあった。

それは大島を出た貞子が入ったとされる劇団の名称だった。

気になった右京たちはこの学生に劇の内容について聞いてみた。


「失礼、ちょっとよろしいでしょうか。
この演劇ですが元々はどういった経緯でやることになったのですか?」


「あ、これですか?
実は…ちょっとオカルト的な演出を兼ねようと思ったんです。」


オカルト的な演出と聞いて思わず首を傾げるが…

だがその理由を聞いてみるとそれは本当にオカルトめいた話だった。

元々この舞台『仮面』の演目は45年前に飛翔という劇団が公演する予定だったらしい。

しかしそれは多難を極めたらしい。公演を行う直前に主演女優が事故死。

その後も代役の女優を用意するも次々と事故が相次ぎ劇団関係者も中止を考えていた。

そんな矢先のことだ。当時まだ入りたての研究生が舞台に上がった。

研究生は見事に主人公の娘役を演じてみせた。

そして研究生は認められて見事主演女優の座を取ってみせた。


「なるほど、確かに曰くつきの話ですねぇ。
ですがそれだけではオカルトとしての要素が薄くも思える。
もしかしてまだ何か続きがあるのですか?」


この話にはまだ続きがあるのではないか?

そう尋ねるとその途端、学生は険しい表情になった。

実は右京が指摘したようにこの話には続きがあった。

45年前、劇団飛翔はこの公演を行っていた。だがその公演中のことだ。

演劇中、なんらかのアクシデントが起きたらしい。そこで死人が出たとか…

それに後日、飛翔の関係者はほとんどが行方不明になったらしい。

まるで神隠しにでもあったかのように忽然と消えた。

それ以来この仮面の公演は忌み嫌われるようになりどの劇団でもやらなくなってしまった。

ちなみにその飛翔で何が起きたのか聞いたが

さすがにその学生も知らないようで当時の関係者でもなければわからないという。

これで行き詰まりかと思われたが、ふとこの公演の台本に注目した。

見るとこの台本、かなり古そうだが…


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