6:名無しNIPPER[saga]
2018/03/21(水) 00:26:12.71 ID:EAF0Yir90
8月25日 PM23:50
さっそく吉野の部屋に入る右京たち。
だがその部屋は取材による資料が散乱していた。
過去に実在されたと思われる超能力者の資料。それに伊豆大島の三原山の資料。
だがそれ以上に驚くべき奇妙なモノに全員が注目した。
「これ…TVですよね?」
カイトが指すようにそれは居間にあるTVだ。
ガムテープによりモニター部分を覆っていたが
それが恐らく何かの拍子で解けたらしくモニター部分が見えていた。
右京たちが調べるとそのTVは特に何か異常があるわけでもない。
故障した形跡もないし機能にもまったく問題はない。
但し、TVのケーブル類を辿ると今時にしては珍しいモノがあった。
「おや、珍しい。これはビデオデッキですよ。」
「あの…警部殿…あまり現場をいじらないでくださいね…」
「ビデオって珍しいですよね。今ならレコーダーが主流なのに?」
「もしかしたらレコーダーにビデオの映像を編集しようとしたのかもしれません。」
「だから現場で勝手な真似をしないで…」
「ちょっとビデオデッキにあるビデオテープを取り出してみましょう。」
「だーかーらー!現場を荒らさないでください!!」
伊丹の怒声も虚しく勝手に捜査を進める右京とカイト。
そんな二人だがビデオデッキから取り出したビデオテープを見ると
そのラベルには『COPY』の文字が記されていた。
「COPYとは…つまりこれはダビングされたモノでしょうか?」
「ダビングってビデオテープの映像を他のビデオテープに写すことですよね。
けどこの部屋にビデオテープはこれだけですよ。一体何から写したんですか?」
カイトの指摘するようにこの部屋にはビデオテープはこの一本しか存在しない。
つまりこのCOPYと書かれたビデオテープがダビングされたモノならば
マスターテープなるモノがなければならないはず。
しかしそんなモノはこの部屋には置いていない。それでは何処に?
「とりあえずこのビデオの映像を見てみましょう。」
「まあビデオデッキもあるしなにより事件に関係しているかもしれませんからね。」
このビデオの映像が事件に関係するかもしれない。
そう考えた右京たちはさっそくビデオをセットして再生ボタンを押そうとした。
だがその時だった。
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