47:名無しNIPPER[saga]
2018/03/21(水) 01:07:57.54 ID:EAF0Yir90
「このことがあってから島の人たちはこう思うようになった。
貞ちゃんにも志津子さんと同じく…
いえ…それ以上に得体の知れない不思議な力が宿っているんだってね…」
かつて山村貞子は伊豆大島の噴火を予知した。
つまり彼女もまた母親の志津子と同じく超能力者であった。
それも母親以上の能力があるのだと誰もが確信した。
このことから噴火以後は誰も貞子と関わろうともしなかった。
まさに触らぬ神に祟りなしといったように…
「それから貞ちゃんは
小学校を卒業するとすぐに父親に引き取られて本土の方へ行きました。」
「それでは彼女が生前この島に帰ってきたことは?」
「母親の志津子さんの法事で一度だけ戻ってきた程度だと思います。」
話を終えたあと、女将は旅館へと帰った。
それから右京とカイトは先ほどの話しを呪いのビデオと照合してみた。
つまり山村貞子は何度目かの法事でお婆さんから忠告を受けていた。
『老婆の方言』『噴火の記事』『逃げ惑う人々』『白い布を被った男性』
これらは山村貞子が過去に体験した出来事だ。
つまり呪いのビデオは貞子の生涯が描かれている。
それを確信した二人は
もう一度山村家に行き、なんとしても今度こそ話しを聞き出すことを決意した。
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