265:名無しNIPPER[saga]
2018/03/21(水) 17:49:05.00 ID:EAF0Yir90
「真砂子ちゃん、キミに伝えたいことがあります。
その昔、貞子という女性がいました。彼女には不思議な力があった。」
「ですがそのことを忌み嫌われて貞子は悲惨な結末を辿ってしまった。」
「僕はそんな彼女を救いたかった。しかしそれは叶いませんでした。」
「結局、彼女は自らの心の闇に囚われ最後はその闇の中へと堕ちていった…」
3年前、井戸で貞子を助けられなかったことを悔やみながら語る右京。
もしもあの時、貞子を救うことが出来たらと何度も悔やんだ…
だからこそ目の前にいるこの少女に伝えておきたいことがあった。
「真砂子ちゃん、将来キミは自分のことについて悩むことがあるはずです。」
「ですがその時はどうか内なる心の闇に囚われないでほしい。」
「人の心には闇と同時に光もある。」
「あなたの心の光をどうか消さないでください。」
それは先ほどカイトにも伝えた言葉だった。
自らの心の闇に囚われないでほしいと…
しかし真砂子はこう尋ねた。
「けどそれでもダメだったらどうしたらいいの?」
それは悪意のない無邪気な質問だった。
もしも心の闇に囚われたらどうしたらいいのか?
そんな真砂子の質問に対して右京は冠城に車椅子を押されながらこう答えた。
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