248:名無しNIPPER[saga]
2018/03/21(水) 17:24:41.70 ID:EAF0Yir90
エピローグ:右京「らせん?」
「まさかキミとこうした形で再会することになるとは思いませんでした。」
「俺もです。ところで今日は何の用があって来たんですか?
まさか杉下さんが世間話をするためにわざわざこんな場所に来たわけじゃないでしょ。」
相変わらずの軽口を叩くカイト。
だがそれとは裏腹にカイトの顔にはいくつか暴行された形跡があった。
それを見て右京はとある事件を思い出した。
『刑務所に入った警察官は虐められる。』
まだ神戸が相棒だった頃のこと、
多摩刑務所の刑務官久米達也が受刑者の金策を知って凶行に及んだ事件があった。
その際に組対5課の角田課長が呟いた皮肉がそれだった。
理由は簡単だ。
娑婆で自分たち犯罪者を相手に大手を振るった警察官や刑務官が同じく刑務所に入った。
そうなればもう強権を行使することなど出来るはずもない。つまりお礼参りというものだ。
さらにカイトはダークナイトとして活動していたために
この施設に収監されている犯罪者たちからかなり恨みを抱かれている可能性がある。
それこそがカイトの顔にある暴行跡の原因だと右京は推測した。
だがこのことを指摘したところで強情なカイトはその事実を認めようとはしないはず。
さらに面会時間にも限りがある。
時間があればカイトが暴行されている事実を明らかにしてそれをやめさせることも出来る。
だが今は時間が限られている。そのため要件を果たすことのみを優先させた。
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