235:名無しNIPPER[saga]
2018/03/21(水) 15:10:34.01 ID:EAF0Yir90
「私は思いました。
このまま貞子が生き延びても宮地彰子のような連中が貞子に纏わりつくんじゃないかと…
そこで貞子を社会的に死んだ事にして誰かと入れ替えればいいのではと考えました。
その時、悦子と貞子を入れ替わらせたんです。」
「悦子さんは私と同年代の女性で歳も近かったから誤魔化すのは簡単でした。」
それから伊熊が死体を全部埋めた後で二人はもう一度立原悦子の死体を掘り起こした。
貞子が彼女と入れ替わるためにその証拠となるものを処分するためだ。
こうして貞子は立原悦子に成り代わり45年間誰にもバレることもなかった。
「なるほど、しかしわかりませんね。
あなた方は入れ替わったにも関わらず、
何故山村貞子に縁があるこの島で今も住んでいるのですか?」
「私たちはその後20年以上各地を転々としました。
しかしあの日の事が頭から焼き付いて離れないんです。
私が島を離れなければあんな惨劇は起こらなかったはずなのに…」
「それで私と貞子はこの島に戻ってきたんです。正体がバレるのを覚悟で…」
「ですが…不幸中の幸いな事に私の同級生は事故で死んだため誰もいなくて…
この島で唯一の肉親である叔父も
普段は滅多に家から出なかったので誰も私が山村貞子だと気付かなかったわ。」
かつての事件の罪悪感からこの島へ戻ってきた貞子と遠山。
確かにいくら悪意の貞子による犯行だったとはいえ
その行為を半身の貞子が止められなかった罪悪感は相当なモノにちがいないはず。
それを想う気持ちもわからなくもない。
そしてこの罪悪感という言葉に右京はもうひとつある事実に気づいた。
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