234:名無しNIPPER[saga]
2018/03/21(水) 15:10:07.02 ID:EAF0Yir90
「ご主人…いえ…遠山博さん。あなたはこの答えをご存知のはず。話してもらえますか。」
「………わかりました。すべてをお話しします。」
最早この状況から逃げられないと悟った遠山は覚悟を決めた。
それから45年前に起きた出来事を語りだした。
それは飛翔の劇団員たちが旧伊熊邸に乗り込んだ時のことだ。
遠山は密かに貞子と共に逃げた。
しかし悪意の貞子が追ってきて二人はひとつとなり劇団員たちを惨殺。
本来なら遠山もその場で死んだはずと思っていたが…
「気が付くと何故か私だけが生き残りました。
恐らく貞子が私を悪意から守ってくれたのだと思ったのです。
それから貞子を探していたらある光景に出くわしました。」
それは父親の伊熊が貞子を井戸に突き落とした光景だ。
それから伊熊が井戸を離れた後、すぐに遠山は井戸に閉じ込められた貞子を救ってみせた。
だがここである問題が起きた。
「井戸に閉じ込められた私は蓋を閉められてもうダメかと思いました。
けどそんな時主人が助けてくれて…でもそう簡単には行きませんでした。
もう一人の私が現れて井戸から抜け出そうとしたんです。」
「私はこれ以上もう一人の私に罪を重ねてほしくないために力いっぱい抵抗したら…」
「貞子は再び…二人に分かれました…
私たちはもう一人の貞子を井戸に閉じ込めました。
それからすぐにその場を立ち去ろうとしたのですが…」
現場から立ち去ろうとした二人はある光景を目の当たりにした。
それは伊熊が飛翔の劇団員たちの死体処理を行っていた。
次々と地中深くに埋められていく死体。
そんな中、二人はある女の死体に注目した。それが立原悦子だった。
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