20:名無しNIPPER[saga]
2018/03/21(水) 00:38:59.96 ID:EAF0Yir90
「あの人たち…俺が言ったこと…
全然信じてなかったですよね…
あなたたちも馬鹿なこと言っているとそう思っていますよね…」
「いや…そんな事ないッスよ!俺ら信じてますから!」
不安になる早津を落ち着かせるカイト。
だがカイト自身も今の話を聞いて些か半信半疑だ。
伊丹たちの言うようにこんな話をまともに信じる方がどうかしている。
そんな当然のような反応を見せるカイトだが…
「あの…試しに何でもいいから俺を写してもらえますか? そうすればわかりますから…」
「わかりました、カイトくん。ちょっとやってみてください。」
「了解です。」
右京の指示を受けてカイトはスマフォを取り出して怯える早津の画像を撮った。
だが写った早津の画像は明らかに奇妙なものだった。
何故ならその画像に写った早津の顔は奇怪なまでに歪んでいた。
まるでこれが呪いに掛かった証拠でもあるかのように…
「それ…ずっとなんですよ…
呪いのビデオを観てからずっとそんな画像になって…
最初に気付いたのがTVのカメラに自分が映った時でした。
カメラの不調だなって思ってたんですけど…他の人はそんなことなくて…俺だけ…
ねぇ…俺やっぱり呪われているんですよ!刑事さん助けてよ!!」
「落ち着いてください!こんな画像の顔に靄が掛かったくらいじゃ人間死にませんから!」
「何言ってんだ!
呪いのビデオに関わってもう何人もの人間が死んでるんだぞ!
アンタらこの現状を見てもまだ信じられないってのかよ!?」
自分は呪われている。
人は死んでいるし自分もこうして呪われている証拠がある。
それなのに何故信じてくれない?そうカイトを責め立てる早津。
そんな最中、右京は冷静さを失いつつある早津に質問をした。
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