158:名無しNIPPER[saga]
2018/03/21(水) 09:09:13.92 ID:EAF0Yir90
「まあ…片山議員からの連絡はそんなクレームじゃなくてですね…
今から話す事は守秘義務が課せられます。
こうしてお二人をわざわざ警察庁に呼ばなければならない程の
重要な案件ということを予め承知してください。」
思わせぶりな前ぶりで今から話すことが重要な案件であることを示唆する神戸。
それから神戸は今から5年前に起きた事件について語りだした。
「杉下さん、覚えていますか?
かつて亀山さんと相棒を組んでいた頃に逮捕した小菅彬…」
「小菅彬?彼はまだ刑期満了してないはずですが?」
「それがですねぇ…」
「ちょっと待ってください。その小菅彬って何者なんですか?」
「そうか、キミは知らないよね。」
「無理もありませんね、あの事件は関係者以外には伏せていましたから。」
何も知らないカイトのために右京はかつて小菅彬が起こした事件について説明した。
小菅彬、彼はかつて自分が勤める国立微生物研究所である事件を起こした。
彼は研究所の高度安全室に保管されているウイルスを強奪し、
その際に同僚の職員である後藤一馬を殺害しウイルスを所持したまま逃亡。
後に外部に持ち出されたウイルスがBSL(バイオセーフティーレベル)の、
レベル4で作られたウイルスであった事が発覚する。
すぐに警視庁は警戒態勢を敷き、小菅彬を確保する事に成功、最悪の事態は回避された。
しかし彼の真の狙いは防衛省が密かにレベル4の施設を稼働させている事を世間に公表。
日本人の危機感と防衛意識を植え付けるのが本当の目的だった。
ちなみにこの事件は右京が亀山とともに捜査した最後の事件でもある。
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