142:名無しNIPPER[saga]
2018/03/21(水) 08:47:07.27 ID:EAF0Yir90
「それでは次の質問です。もし呪いのビデオが悪意ある者の手に渡ればどうなりますか?」
悪意ある者。
すなわち犯罪者、もしくはそれに該当する人間。
そんな者が呪いのビデオを悪用すれば…
そこには最悪な可能性が巡られた。
「間違いなく殺人の道具に使われるはず。
殺意ある張本人がその手を汚すことなくビデオを見せただけで人が死ぬのです。
しかも死因は急性心不全であるため証拠は一切残されない。
殺人を行うのにこれほど理想的な凶器は他にありませんよ。」
恐らく犯罪者なら誰もが挙って欲する凶器、呪いのビデオ。それが右京の見解だ。
呪いのビデオを見せられた被害者は1週間後に急性心不全で死亡。
警察は病死と判断し殺人事件として取り扱われずに処理されてしまう。
つまり完全犯罪が成立することになる。
「完全…犯罪…」
呪いのビデオの可能性に思わず呟いてしまう雛子。
この瞬間、先ほどまで怒声を口にしていた片山雛子が急に静かになった。
これを見逃す右京ではない。それから右京の推理はまだ続いた。
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