唯「四月は君の華」
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28:1[saga]
2018/03/20(火) 21:51:33.07 ID:NiGcwUvh0
25.梓side

礼をして準備を終える。私は心地よい緊張感に包まれていた。

唯先輩を振り返る。

「唯、先輩……?」

唯先輩はイスの前で立ち尽くしている。視線の先には、例の女性が。

ダメだ、そう思った。

「唯先輩」

私は少し強めに言う。

「私を見てください」

「梓、ちゃん……」

唯先輩はなんとか焦点を私に合わせると、噛みしめるようにイスに座り準備を終える。


いくよ、唯先輩。


……クライスラー『愛の喜び』



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