17:名無しNIPPER[sage]
2018/03/19(月) 19:47:27.31 ID:7Wj9+WkBO
椅子の上で、一度冷静になるために目を閉じた。
次に目を開くとそこには宇宙が広がっていた。
なんだこれは。
とうとう幻覚まで見えてしまうようになったのか。
18:名無しNIPPER[sage]
2018/03/19(月) 19:48:20.33 ID:7Wj9+WkBO
『幻覚なんかじゃありませんよ、プロデューサーさん』
どこからか、声がした。懐かしいような、いつも聞いていたようなそんな声がした。
『プロデューサーの意識が一時的にこっちに戻ってきてしまったのね』
19:名無しNIPPER[sage]
2018/03/19(月) 19:50:09.06 ID:7Wj9+WkBO
『そ、そういうことじゃないです。 みんなプロデューサーさんのことは大好きですよ。 ……ええと、でも』
でも、なんなんだ。
『うーんと、終わっちゃうんですよ、こっちの世界は。 だからプロデューサーさんだけはどうにかそっちに送ろうって』
20:名無しNIPPER[sage]
2018/03/19(月) 19:51:09.13 ID:7Wj9+WkBO
そんなこと、あっていいのか。だってお前たちはそのために毎日レッスンしてオーディションだって受けて、頑張ってきたってのに。
『寂しいですけれども、そうなります。ふふっ、でもこんな時なのに私たちの心配をしてくれるんですね、プロデューサーさん』
そりゃまぁお前たちのプロデューサーだしな。特別感謝されることでもないですよ。他のみんなはそこにはいないのか。
21:名無しNIPPER[sage]
2018/03/19(月) 19:52:02.70 ID:7Wj9+WkBO
『あぁでも常にこうとかじゃなくて、普段は、プロデューサーさんと一緒に過ごしてた時は“デジャヴ”って言うんでしたっけ?それを感じるだけで。こういう時にならないとそれを知覚できないんですよね』
『ねえ・・ちゃん、やっぱり記憶を残したことが悪い方に作用してる気がするわ』
『ですよね。やっぱり記憶はない方がいいのかな』
22:名無しNIPPER[sage]
2018/03/19(月) 19:54:39.23 ID:7Wj9+WkBO
『だから兄ちゃんには、まっさらな状態で』
『はじめましてで、出会ってほしいんだ』
『そしてまた自分たちをプロデュースして』
23:名無しNIPPER[sage]
2018/03/19(月) 19:55:27.46 ID:7Wj9+WkBO
返事をしようとする代わりに目が開いた。
真っ先に飛び込んできたのは、心配そうに俺を見つめる106の瞳だった。
俺が目を覚ましたと知ると、それらは一斉に部屋になだれ込んできた。
24:名無しNIPPER
2018/03/19(月) 19:56:04.55 ID:7Wj9+WkBO
お読みいただきましてありがとうございます。
途中間が空いてしまい、申し訳ありませんでした。
25: ◆NdBxVzEDf6[sage]
2018/03/19(月) 20:06:58.27 ID:EbljHrg80
そうかAS組はそういう意味でも先輩だったんだな....
乙です
青羽美咲(20) Ex
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26:名無しNIPPER[sage]
2018/03/19(月) 21:43:29.61 ID:xtzRcWSZO
そうか…ASはもう何回も無かったことになってるもんな…
27:名無しNIPPER[sage]
2018/03/19(月) 23:57:35.09 ID:kpFYjJ1A0
おつ
まもなくか…
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