23:名無しNIPPER[sage]
2018/03/19(月) 19:55:27.46 ID:7Wj9+WkBO
返事をしようとする代わりに目が開いた。
真っ先に飛び込んできたのは、心配そうに俺を見つめる106の瞳だった。
俺が目を覚ましたと知ると、それらは一斉に部屋になだれ込んできた。
日頃の不摂生を責める声や安堵の声、53人のさまざまな声に俺は包まれた。
奇妙な喪失感があった。
こんなにもみんなに心配されて、満たされることはずなのに、なぜが胸に去来するのは何かを失ってぽっかりした穴だ。
だけれどもそれを今必死に埋めようとは思わない。
今いるこの子達といれば簡単に埋まるはずだから。
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