60:1[saga]
2018/03/18(日) 22:46:12.15 ID:61wO2nel0
48. 梓side
「梓! しっかりしろ!」
「だ、大丈夫。たいしたことないから」
澪は私を抱きかかえる。律も深刻そうな目で私を見る。私は心配させないよう、精一杯強がって見せた。
憂ちゃんは魔女になった。1%の、私への嫉妬をトリガーにして。
その時私は衝撃で吹き飛ばされ壁に激突し、全身を強打した。幸いたいした痛みはなく、嘔吐してしまったくらいで済んだ。
それよりも。
私は唯の戦いを見届ける。これはけじめだ。
憂ちゃんがこの世を滅ぼす。私にはただ、見届けることしかできない。
『そんなことはないよ、中野梓』
「きゅう、べえ」
この悪魔は、私の唯一の……
唯一の、なんだろう。
「きゅうべえ、聞きたいことが、あるんだけど」
69Res/77.38 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20