18:1[saga]
2018/03/18(日) 00:00:11.49 ID:61wO2nel0
14.
「なななんで憂まで」
「お姉ちゃん」
憂は初めて笑って、優しく言った。
「お姉ちゃんの願いが梓先輩や軽音部の人たち、私や和ちゃんと一緒にいたいってことだと同じように、私の願いはお姉ちゃんと一緒にいたいってことだから」
憂は強かった。いままでも、いつまでも。いつも憂に頼ってばかりで、当たり前になっていた。
今度は私も頼られたい。憂の願いを、叶えてあげるために。
『覚悟は決まったかい?』
私たちは頷いた。
『じゃあ改めて、願いを聞くよ』
憂の手を握る。憂から伝わってくる熱が、私に勇気を与えてくれた。
「私は、あずにゃんをーー中野梓を生き返らせてほしい」
「私は、どんな魔女からもお姉ちゃんを守れるような、最強の魔法少女になりたい」
私たちは虹色の光に包まれた。
希望と絶望に包まれた、そんな光に。
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