【安価とコンマ】行き当たりばったり幻想郷生活十六日目
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◆z07gL4YySg
[saga]
2018/11/03(土) 00:32:55.40 ID:pEE5K6B20
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――
―
文「…………どうも」
レティ「……」
射命丸文は、小さく挨拶をするとスタスタと洞穴の中に入り、レティの前に立つ。
文「いやぁ、今年の夏は暑いですねぇ。去年の比じゃないですよ、何かの異変ですかね?春が来なかったり、夜が続いたり、雨が降り注いだりするんですから、気温が延々と上昇する異変があってもおかしくないと思うんですよね」
レティ「……」
文「……はぁ」
まだ駄目か、と。文は座り込んでいるレティの前にしゃがみこむ。
文「目の下の隈、まーた酷くなってますよ。いい加減ぐっすりと冬まで眠ったらどうですか?」
文「眠れないというのなら、前に言った永遠亭の超特別睡眠薬で――」
レティ「駄目」
文「……」
一言、レティが喋ると文は黙ってしまう。
レティ「眠ったら、空ちゃんに怒られちゃうから。元気で、可愛い空ちゃんが。顔を歪ませて、怒って。叫んで。泣いて――」
レティ「――全部、飲み込まれちゃうの」
文「っ」
レティ「だから眠っちゃ駄目なの。眠ったら、私の中の空ちゃんまでいなくなっちゃうから……」
レティはそこまで言って、まだ黙ってしまった。
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