【安価とコンマ】行き当たりばったり幻想郷生活十六日目
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342: ◆z07gL4YySg[saga]
2018/11/03(土) 00:32:08.22 ID:pEE5K6B20
鬱レティ小ネタ


レティ「………………」

あの冬が終わり、春を迎え、夏になる。

本来ならば彼女。レティ・ホワイトロックは冬眠ならぬ春眠をしていなければおかしい、そういう妖怪だからだ。

レティ「……」

しかし、夏となった今でも彼女は眠らず。何も喋らず、寝床である洞穴の壁にもたれかかって地面を見ている。

その時の彼女の瞳は。死んだ、生気の失くした瞳だった。

レティ「……空、ちゃん」

ぽつり、とか細い声で呟いたその名前は。去年の冬に愛し、愛でた少女の名前。

もう戻ってこない、鳥の少女。

眠ろうとすると、彼女の悲鳴が頭に響き渡る。彼女が消えたあの瞬間が蘇る。

だからこそ、眠れない。眠ってはいけないのだ。


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