11:名無しNIPPER[sage saga]
2018/03/15(木) 22:10:25.10 ID:sZGM97fI0
ー翌日ー
「無理だ」
「無理駄じゃないですよ!!私の命かかってんですよ?!」
あれから一晩寝ずに考えたが全く使い方が思いつかん。
高校生なら喉から手が出るほど欲しいこともあるかもしれん力だけれど、『好きな人がわかる』だけで魔法使いを探せというのはノーヒントもいいとこだ。
「いいですか?! 最悪ばれなければいいんです! 無理して魔法使って尻尾出すような真似はしないでくださいね?!」
「……」
無言で応える。
登校時なので他人の小さな独り言など聞こえないだろうが、用心に越したことはない。
どうやらこの魔法使い探しの間は、アズールの姿は俺にしか見えず、声も他人には聞こえないようだ。
他の妖精も、各パートナーと同様の状態らしい。
「あ、ちなみに」
「?」
「声、心で思うだけで伝わりますよ。あなたの妖精なので」
先に言えバカ。
「すみません」
アズールはぺろりと舌を出した。
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