小日向「先輩! 今日はいっしょに帰りませんか?」【お散歩M@STER】
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◆p//0egHBTakZ
[saga]
2018/03/15(木) 18:07:41.76 ID:bWROEoz60
「安斎さん、今日の依頼は犬の捜索だったの?」
ようやく探偵少女が僕たちの前までやってきて立ち止まる。僕の問いかけに、彼女はピンと胸を張って、
「そうなのです! 飼い主が少し目を離した隙にいなくなってしまったというので、この名探偵、安斎都が居所を突き止め、見つけ出したのです!
ですが、どうにも逃げ足が速くて、なかなか捕まえられなかったというわけです。私は推理専門ですからね!」
と言う。
「なるほど、とても分かりやすい状況説明をありがとう。それじゃあ、これで事件も一件落着かな?」
「その通りです! いや〜、捜査にご協力ありがとうございました。
......いやしかし、なぜこの犬が飼い主さんのもとから逃げ出してしまったのかという謎がまだ残されているような......」
安斎さんは右手を口元に当てて、ウムム、と唸り声を上げながら考え始めた。
いつもそうやって謎を追いかけて街中を駆け回っているところに遭遇するから、いつのまにかお互い顔見知りになってしまった。
相変わらずすごいバイタリティだ。
「それにしても、かわいいワンちゃんですねっ。とってもフワフワしてて大人しいし、ちょっと困り顔に見えるのもかわいいです〜」
小日向さんも慣れてきたのか、モコモコの毛並みに頬ずりをしたり、犬の背中を撫でたりしている。確かにかわいい。
「安斎さん、この子の名前って分かるのかな」
「犬の名前ですか? えーと、確か飼い主さんは『アッキー』と呼んでおられました」
「へぇ、アッキーちゃん、っていうんですか。毛並みもしっかり手入れされてるみたいですし、
きっと飼い主さんもすっごくかわいがってあげてるんでしょうねっ
......あっ、それなら早く飼い主さんに返してあげないと......」
「そうですね。連絡先は教えていただいていますから、暗くなる前に連れて行きましょう!
ほら、アッキーくん、飼い主さんのところへ帰りますよ......って、あれ?」
安斎さんがアッキーに手を伸ばすが、アッキーは困り顔をいっそう困らせて、小日向さんの腕にしがみつく。そりゃあ、あれだけ追いかけられれば怖がっても無理はない。
「アッキーちゃん、都ちゃんのこと怖がってるのかな?」
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