「私は同級生の乙倉悠貴に厄介な感情を抱いてしまった」
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11:名無しNIPPER[sage]
2018/03/11(日) 23:57:24.03 ID:whiyQo92o
 そのためには、こんな私の想いは邪魔でしかない。私はただ、勝手に砕けて、勝手に終わって、消えていけばいい。悠貴の日常を象徴する、モブの一人であるべきだ。
 あるべきだ。あるべきだ。あるべきだ。
 繰り返して、自分に言い聞かせる。思えば思うほどに痛くて苦しいけれど、心臓を槍で突き刺された痛みは、もしかしてこういうものじゃないのかとすら思えるほどだけど。
 それでも私は、悠貴の人生の汚点になりたくない。
 ……なんて、優等生なことを自分に必死に言い聞かせていないと、おかしくなりそうだ。時間も場所も考えずに無茶苦茶にしてやりたくなる。思考はぐるぐると絶え間なく動き続けて、落ち着かないで止まらない。

 ……はあ、まったく。まったく、もう。

「厄介な感情を自覚してしまったなぁ」

 報われない感情を、今はまだ、迷いながら抱いていく。
 優等生になるのも、無茶苦茶をするのも。
 答えはまだ、出せそうにない。



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