提督「艦娘を幸せにしたい」
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44: ◆9nQFebwi.A[saga]
2018/03/13(火) 16:31:24.80 ID:uDOEr6eX0
波止場

提督「(波を眺めてると落ち着くなぁ...)」

提督「鹿島...」ボソッ

鹿島「はい?」

提督「ッ!?鹿島!?何故ここに!」ビクッ

鹿島「私もよくここに来るんですよ。波を眺めてると落ち着くんです」

提督「鹿島もか...俺もだよ」

鹿島「それで、どうして私の名前を呟きながら黄昏てたんですか?」

提督「それは...」

鹿島「ま、まさか私の事///榛名さんに怒られちゃいますよ///」

提督「...」

鹿島「あ、あの...まさか本当に...」ドキドキ

提督「...どうだろうな。罪悪感なのか、愛してるのか、俺には分からない」

鹿島「...」

提督「昔な、鹿島を殺したんだ。追い詰められていた彼女に酷い仕打ちをして、追い込んだんだ...」ポロポロ

提督「今でも時々夢に出るんだ...悲しそうな顔をする彼女が...」

鹿島「...知ってましたよ」

提督「え?」

鹿島「同じ艦ですから、噂で聞きました。私は練習艦ですから、ご存知の通り本来実戦に導入される事はありません」

提督「あぁ...」

鹿島「それなのに突然実戦に駆り出されて、民間人を誤射してしまった鹿島がいるって...」

提督「...」

鹿島「その子が自殺したって知った時は、驚きました。私はこの鎮守府しか知りませんから、自殺するほど辛い思いなんてしたことがなかったので...」

提督「すまない...」

鹿島「謝らないでください。その子だって、提督さんの事恨んでないと思います」

提督「そんなはず...」

鹿島「私だから分かるんです。きっと提督さんに、そのご家族に、ごめんなさいって謝りながら...死んだんだと思います」ポロポロ

提督「鹿島...」ギュッ

鹿島「えへへ、ごめんなさい。私は何も辛い思いしてないのに...勝手に涙が...」ポロポロ

提督「俺は鹿島の事を恨んじゃない...彼女のおかげで今の俺があるんだから...」

鹿島「それを亡くなった私が聞いたら、聞いたらきっと安らかに眠れると思います」

提督「そうかな...」

鹿島「そうですよ。私のことは私が一番わかります!」

提督「そうだ鹿島、少し手伝ってくれないか?」

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