俺ガイルSS雑談スレpart51【はまち】-SS速報VIP

俺ガイルSS雑談スレpart51【はまち】

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15:名無しNIPPER[sage]
2018/07/10(火) 00:13:51.09 ID:/XelzJRLO
共依存はやめてほしかった。

投稿者　Amazon Customer　2017年9月25日

ようやく発売された12巻！
心待ちにしていました。　心理描写が多く、下手をすると純文学か！と思えるほどでした。
それでも渡航らしさがでていて、面白かったです。　久しぶりなのか、キャラのブレは感じられましたが、それでも続きが読めてよかったです。

ただ、共依存発言が気になります。　というか雪乃がメンヘラヒロインになってしまう可能性があるからです。

自分が知る共依存は病気です。
依存された人は知らずに依存するに依存します。　そして最悪人格破壊が待っています。
簡単な例でアル中です。　対人でも何もできないヒロインに手助けをするヒーローもあります。
はじめは両者快感があるのですが、だんだん何もできないヒロインにヒーローは自分がいないと駄目になり、末期にはヒロインを支配するになりますが、実はヒロインは支配されていることが快感なのです。
こうやって共依存が成立します。

これを俺ガイルに当てはめると、見事に当てはまってしまいますし、１１巻・１２巻で示唆しています。
特に７巻以降の展開に……。
７巻で関係のリセット、８巻で雪乃を落とし、９巻の本物が欲しい以降、ディスティニーランドの二人で乗ったアトラクションがターニングポイントになってしまいます。

「いつか私を助けてね」

いかにも崩れそうな美少女からこんなこと言われたら、助けてしまいます。
しかも依存らしき描写が九巻から始まっています。
他にも雪乃の誕生日や保健室、料理教室での見つめ合う描写もしかりです。
これは結衣にも同じで、雪乃の誕生日、バレンタイン前日なんかがそれに当たります。
八幡の場合も結衣の場合も洗脳と捉えることが可能です。
１１巻で雪乃は自分でははなにもせず助けだけを求めていますので……。　それを駄目という陽乃は正解です。　突き放すしかありません。
ただ、結衣に関しては１１巻の最後で八幡が否定したことで依存は終了です。　結衣は雪乃に対して助けるのを放棄しています。　それが１２巻。

ちなみに結衣の依存は他者依存なので、誰でもあることです。　雪乃のことを考えず、八幡にぶち当たる展開を希望します。
それが成長につながるからです。　結衣も１２巻で成長しているように見えますが、まだ最大の壁が残っています。

戻って八幡は１１巻で雪乃を突き放しているのですが、１２巻の最後で助けようと動きます。
しかも途中の描写でやたら「お兄ちゃん」属性が出てきます。　これは共依存に見せかけるミスリードと思いたいですが、共依存の依存先になってしまう可能性がある属性です。　描写にあるように構ってしまうからです。
ということは共依存はまんざら嘘でなくなり、ミスリードとは言い切れなくなります。　助けたら共依存が進む可能性をはらむからです。
そして最後の結衣の涙は、共依存を成立させに行く八幡への悲しみとも捉えられます。

最終的にはどうなるかわかりませんが、雪乃の感情は共依存から来る愛で八幡のことは本当の意味で好きではありません。
八幡も同様で雪乃へは依存から来る愛で、本当の愛ではありません。
本物をキーにするのであれば、この二人の最終ゴールは友人です。　お互いを長所も欠点もある人間と認め合うことです。　もし恋愛ならそこからスタートです。
逆に結衣は障害がなくなります。　八幡も結衣もすぐの恋愛は可能です。　お互い共依存になる要素がありません。　結衣は自分からやろうとしますし自立しています。　八幡も自立しています。　それにお互いの欠点をカバーし合えます。　相互依存に近くなります。　また、雪乃と結衣も共依存からなので友人がゴールになります。　これで三人は本物の関係が成立します。　相互依存です。
その後、八雪になろうが、八結になろうが読者へのおまかせです。

となると、後半は雪乃の依存を直すことが主体ですが、共依存からの回復をまともに書けば読者がついて来れるか不安です。
ロミオとジュリエットではないですが、相当きつい内容になってしまうかも知れません。　共依存中は八幡から見たら雪乃以外全員敵になってしまいます。　これは悔いる選択です。
もしこれをやるのであれば１３巻１４巻の同時発売は正解です。　一気に通過してしまった方が読者は楽です。

でもこれって大人になるために何かを諦めるではなくて、雪乃の共依存を治す話を八幡視点で描かれた物語になってしまいます。
また、はじめのプロットで共依存設定が存在している可能性も考えられます。　

できれば、作者の誤用とミスリードであることを願います。

最後に、雪乃の共依存は異性なら恋愛・同性なら友人と見せかけてやってきます。　また、陽乃の言動も陽乃と雪乃で共依存が存在していた可能性を秘めています。
「妹のことは好きだけど気に食わない」、「お姉ちゃんをやってしまった」、共依存があった可能性です。
海外留学、一人暮らしも自立ですので、共依存からの離脱と考えることもできます。

このことが杞憂であって、もっと単純に楽しめる次巻だとうれしいです。　ライトノベルなので……。
ということで星三つです。

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