43:亜人好き ◆HQmKQahCZs[saga]
2018/03/21(水) 13:24:51.56 ID:lomSQdP90
空気が冷えたおかげで冷静に思考する余裕が生まれた。
目の前にいるのはおそらく悪魔、天使、鮫?の亜人、ローブを被った人?、鳥系の亜人、アルケニー。
駄目だ、半分以上は正確な種族が分からない。わかったところでなんだという話ではあるが。
全員心配そうに俺を見てることからどうやら害す気はないと思われる。演技だと言ってしまえばそれまでだが。
駄目だ、疑心暗鬼に落ちいってすべてが怪しく思えてくる。
少年「へくしゅんっ!」
寒い。春と言ってもまだ気温は低い。そんな中校舎で倒れていたのだろう。体は冷え切っていた。
鳥の人「寒いのかね? なら私が暖めてあげようか? 私の体は熱いからきっと、ほっとするよ」
蜘蛛の人「黙っててください。ダジャレが寒すぎて彼が風邪をひいてしまったらどうするんですか!」
鳥の人「がーんっ」
少年「あの」
起きてから気になっていたこと。さっきの記憶が嘘じゃないなら
少年「そっちの人。さっき死んでませんでした?」
悪魔「むっ、我のことか」
倒れていた人、血だまりに沈んでいたのはこいつだ。黒い羽、黒い服、身長。すべてが記憶と一致する。
なのに目の前のこいつはさっきまでの事が嘘だったかのようにぴんぴんしている。
天使「えぇ、さっき殺しましたよ?」
少年「やっぱり死んで………殺した?」
天使「はい。ぶすっと包丁でぐりぐりーってやりました。ぶい」
少年「………な、なぜ?」
天使「だって、ねぇ」
衝撃の告白をしている奴が恥ずかしそうに自分の髪をくるくると指で巻いて照れくさそうにこう言った。
天使「黒くてウザったいものが目の前でカサカサしてると駆除したくなるでしょう?」
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