211:亜人好き ◆HQmKQahCZs
2018/12/03(月) 11:48:13.98 ID:KpvaPj/X0
【幕間】
ある日のことだ。
珍しく予定の無い放課後をバジロウとノヘジと一緒にのんびり享受していた時だ。
ノヘジ「俺は………イルミだろう。もちろんおっぱい的にだ」
バジロウ「俺は………セリカだな。ベタだけど優しい女の子ってのはあこがれるぜ。少年は?」
少年「あー、俺は………」
なんて年ごろらしい会話を途切れさせたのは聞き覚えのある。いや聞きなれた癇癪だった。
バジロウ「あれはお前の姉じゃあないか?」
少年「あれ、本当だ」
中庭を一人の男の手を引きながら爆走する小さな姿は見間違えることはない。立場上俺の姉であるミレイアだった。
少年「なにやってんだか」
手を引かれている男は見たことがある。ミレイアに勉学を教えている第一種の人間だ。ただでさえ少ない人間。しかもそれが教師ならなおさら記憶に残る。
しかしなんていうか、大変だな。あのミレイアの面倒を嫌な顔一つせず見て。
俺にはできない。絶対にできない。
ノヘジ「可愛らしい姉だろう。羨ましいのだろうっ」ダンッ
少年「背の小さいちんちくりんが?」
バジロウ「まぁ、顔立ちは整ってるな。スタイルは置いといて」
少年「はー。そうかねぇ」
いまいち納得できないのはミレイアを近くで見すぎたせいだろうか。
まぁ確かに、整ってなくはないと思うが、どうもフィルターを通してみてしまうから二人と言うように美少女であるとは思えなかった。
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