204:亜人好き ◆HQmKQahCZs[saga]
2018/11/29(木) 16:15:57.12 ID:mAogxCt70
少年「なんでイヅナを警戒しておく必要はないと思います」
次の日、俺はヒョウカさんに昨日あったことを報告していた。
あったことを大まかに話し、詳細を書いた復命書を渡すとヒョウカさんは銀縁のメガネをかけて復命書に眼を通した。
ヒョウカ「………この火気使用の許可とは?」
少年「彼の行動は我が学園の模範といえる行動です。学生の品位を貶めるものに罰を下すのなら、称えるべき行動を起こしたものにはなにかしらの恩賞が必要だと思いますが」
ヒョウカ「なるほど、この火気使用願いがイヅナに対する表彰となると」
ヒョウカさんはフレームのブリッジを中指で抑えると少し思案した後にこくりと頷いた。
ヒョウカ「ではその通りにしましょう。イヅナに対し火気使用許可を出すので書類を作成しておいてください」
少年「はい」
すんなりと話しは通った。以前のボヤ騒ぎの原因がイヅナにあるものではないということは理解してくれているようだ。
ヒョウカ「それと」
復命書を伏せて机の上に置くとヒョウカさんは眼鏡を外しながらこっちをじっと見つめた。
ヒョウカ「我が風紀委員には中心を担う私たち1課、荒事を担うクロ率いる2課、学園外での行動を担う3課、生徒からの要望や相談に答えるナタリー率いる4課があります」
ヒョウカ「あなたの所属ですが」
ヒョウカさんの水色の瞳に自分の顔が写る。所属に希望はない。だが身体能力に自信のない俺としてはできれば4課配属であればとも思う。
どの課でも依存はない。
ヒョウカ「生徒会に所属し、同行を見張る第5課となってもらいます」
ヒョウカ「特例の一人一課となりますが、もちろんサポートはしますので安心してください」
少年「」
前言撤回で。
5課以外でお願いします。
ヒョウカ「ダメです」
そう、ヒョウカさんは冷たく俺の望みを否定した。
358Res/264.89 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20