175:亜人好き ◆HQmKQahCZs[saga]
2018/11/20(火) 14:28:16.99 ID:jQit6FKQ0
「あらあら、もしかしてあなたが?」
オル「マザー! つれてきたよ♪」
声の主を見ると大きな杖を突いた年配の女性だった。目には丸いメガネをかけ、口元には柔和な笑みを浮かべている。確かにマザー然とした女性だ。たしかにマザー然とした女性だが
少年「あー、えっと、風紀委員で人間の少年です。今日は子供たちと」
マザー「まぁまぁ、子供たちも楽しみにしてたわ。ささ、こっちへ来てちょうだい」
少年「は、はい」
…………………………………………………………でけぇ!!
加齢からか腰が曲がってきてはいるがそれでも身長が俺よりも高い。見上げて話すほどには高い。
オル「びっくりした? ねぇねぇ、びっくりした?」
少年「あ、あぁ。でも優しそうな人だな。なんというかいい人を絵で描いたらあんな感じになるんだろうなって人だ。たぶん街中で100人中98人はいい人っていうと思う」
オル「あとの二人は?」
少年「………あんな大きいおばあさんがいるかって言うと思う」
オル「確かに!」ケラケラ
オル「マザー馬鹿にすんなやっ!」バシンッ
痛い。ならなんで笑ったんだよ。情緒不安定か。
オル「もうっ。マザーは私のお母さんなんだから、ぷんすこっ★」
少年「悪かったよ。許してくれないか」
オル「ぷんすこ〜っ★」バッ パパッ バーン
なんの構えだ。
ふざけているところを見る限り別に本当に怒っているわけではないようだ。
しかしオーガとかオークとかの長身の種族は老人になってもそのまま大きいみたいだ。やはりなんというか威圧感はある。あの杖なんか俺の身長と同じくらいあったし。
オル「マザーは入道だからね。日によって身長変わるけど、今日は割と小さいほうだよ☆」
少年「………本当に?」
オル「マジ☆」
うーむ、亜人ってすごいな。常識が通じない。
358Res/264.89 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20