153:亜人好き ◆HQmKQahCZs[saga]
2018/11/19(月) 11:38:24.95 ID:NCWYoFgi0
冷気を吹き付ければ火が消えるのは自明の理。これは燃焼四大要素のうちの一つであるマナ。対象平方センチメートル内に存在する火のマナの密度を氷―――すなわち水のマナの密度が超え、火のマナを減少させたからだ。
なんてことはどうでもいいか。
カルラ「そっちしっかり持てよっ。よし、それじゃ運ぶぞ! せーのっ」
ヒョウカ「無事、ですか?」
少年「大丈夫です」
俺はいつの日かと同じように風紀委員が凍ったべリアを運び出し、ヒョウカさんからもらった熱いホットミルクを啜っている。
火はヒョウカさんのおかげでちょっとしたボヤ程度ですみ、怪我人は一人もでなかった。
もしヒョウカさんがいなければ、なんてことを考えるとぞっとする。
本当に結局はヒョウカさんに助けてもらってばかりで。
ヒョウカ「また生徒会ですか」
男「なんで、あいつは俺のことをつけ狙うのでしょう」
ヒョウカ「………生徒会の考えることはわかりません」
男「そう、ですか」
接点があるとしたらあの日係わってしまったこと。それと家まで連れて帰ってもらったごとくらい。
あの日、ちょっとは見直したんだが―――
男「もう、生徒会に関わりたくはありませんね」
ヒョウカ「ところであの不良の件。イヅナはどうなりましたか?」
男「あぁ、それなら」
今まで見てきたことを話す。
学園内で刀を持ち歩くやつがいるのはもう今更なにも言わないが、その刀を抜いて切りかかろうとしたこと。
だけど猫を助けたり、焼きそばを作って売ろうとしたり、あまり不良の不良らしさが見えないということ。
だから俺はどうすればいいのか判断ができないこと。
ヒョウカ「そうですか」
ヒョウカ「校内での許可なき火気使用は禁止されています。今後執行対象として処罰する必要があります。ありがとうございました、少年さん」
確かにこの火事の原因はイヅナにもある。それでもその火を倒したのはべリアであるし………
ヒョウカ「どうか、しましたか?」
男「―――」
1.それはおかしい、と言う。
2.校則に則っているのだからなにも言えない。
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