140:亜人好き ◆HQmKQahCZs[saga]
2018/11/15(木) 11:42:59.00 ID:wSd/ZYkt0
渡りに船とはこのことだ。
あのドラゴンなら懸念すべきところはあったが、この人は風紀委員だ。
心強い味方になってくれるだろう。本当にちょうどいい時に来てくれた。
クロ「なるほど、イズナを探している、ですね?」
ヒョウカさんから渡された封筒の中身をクロさんに見せる。クロさんはふむふむと頷きながらそれを読むとぱちんと指を鳴らした。
クロ「お任せくださいっ」ニコッ
おぉ、さすが風紀委員。
………だったら俺に頼まずこの人が行けばよかったんじゃ?
クロ「こっちですこっちです。ささ、どうぞ」
案内継続。
しかしクロさんはあのドラゴンと違いしっかりと歩幅を合わせてくれた。
うーん。まともで優しい人に久しぶりに会った気がする。
クロ「さ、この道をまっすぐです」
複雑な学園をするすると迷わず進んでいくクロさん。俺も何年かいればこんな風に移動することができるようになるのだろうか。
少年「ありがとうございます」
クロ「それでは、頑張ってください。では」
………助けてはくれないのか。
俺の力で何とかしないといけないみたいだが、さっきのドラゴンの件もあるし………。
少年「それでも、行かないとな」
成功にしろ失敗にしろ早く終わらせることだ。
そうしたら元通り面倒ながらも平凡な日常に戻れるはずだ。
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