少年「俺のクラスは亜人だらけ」
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139:亜人好き ◆HQmKQahCZs[saga]
2018/11/15(木) 11:32:58.82 ID:wSd/ZYkt0
歩いたにしても結構時間かかったんだ。その距離を走るとなるとしんどいのは当然。

学園が見えてきたときにはもう口の中が鉄の味。それに対してドラゴンは息一つ乱してない。

人生努力すればなんて言葉はよく聞くが、肉体的なものに関しては到底埋めようがないこともあるわけで

「あっ、何しに来たんですかっ」

「!」

近くで声がかかる。その声を聴いた瞬間ドラゴンは森の中へ走っていった。

ガサガサと木々が揺れる音。誰かがドラゴンを追い回す声。

少年「い、いったいなんなんだ?」

あ、ドラゴンがいないと不良のところへ行けない。

困ったな、ドラゴンを追って俺も森へ入るか? と考えていた時だった。

ガサガサ

「また逃げられてしまいましたね」

頭をかきながら誰かが森の中から出てきた。その両耳は頭上に生えた金色の三角形。

同じく金色の隠しきれないほど豊かな二本の尾を携えた男……女………どっちだ。

声も、どちらともとれるような………。

「なんですか? そのようにみられると照れてしまいますよ。なんてね」

どっちだ。

いやまぁ、どうでもいいか。

「大丈夫ですか? あのドラゴンに襲われていたように見えましたが」

少年「あー、大丈夫です。道案内してもらってただけなんで」

「道案内!? あの恐ろしいドラゴンがそんなことするわけがありませんよっ。たぶん騙されて食べられる寸前だったのでしょう。あぁ、恐ろしいっ」

芝居がかった感じでくらりと額に手を当てる性別不詳の狐。

危ない所………だったのか?

少年「あ」

狐の腕には腕章がついていた。風紀委員の。

「そんなに見ないでください。人目がないからって///」シナッ

うるせぇ。

「あは、冗談ですからそう怒らないでください」ニコッ

少年「あなたも風紀委員なんですか?」

「あぁ、はい。そうですよ。学園の規律を守るのが僕の役目。おっとこれは申し遅れました。僕はクロと申します。よくある名前ですから風紀委員のクロと覚えてくださいね」ニコッ

男「えっと、ヒョウカさんに仕事を頼まれた男です。風紀委員には所属してませんけど」

クロ「あぁ、あなたが例の」

男(例の?)

クロ「しかしあのドラゴンに道案内してもらっていたとは、どこに行きたかったんですか? 僕でよければお送りしますよ」

男「え、いいんですか?」

クロ「それもまた風紀委員の活動ですから」ニコッ



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