ジャパニーズアベンジャーズ 特撮クロスオーバースピリッツ
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6:名無しNIPPER[魔界岸]
2018/03/08(木) 01:42:27.00 ID:7Icj2emlO
嫌なニュースをこれ以上見たくない光太郎はテレビを強制的に消すと、部屋の電気消灯した。
今日だけはいつもの夢は見ませんように……そう願いながら光太郎は目を閉じる。
すぐさま意識はなくなり、暗闇が視界を覆い尽くす。
その暗闇の中から血塗れの信彦の顔が浮かび上がってくる。

ーお前が洗脳されれば良かったんだ……お前が[ピーーー]ば良かったんだー

ーやめてくれ信彦!……俺はお前を助けようとっ!……ー

光太郎の必死の叫びも聞かずに信彦は光太郎にはいつもの無慈悲な言葉を続ける。

ーー教えてくれ、光太郎……何でお前なんだよ?……どうしてお前じゃなくて俺がこんなめに遇わなくちゃいけないんだよ?……ー

同じ夢だった……いつもと同じ悪夢。
その悪夢は今日も同じ場面で途切れ、光太郎は目を覚ます。
上半身だこ身体を起こし、時計を確認すると針は深夜二時を指していた。
光太郎は頭を抱え、再び上半身をベッドに沈める。
せめて茂とひとみがいる時くらいは見たくなかった……それとも信彦が俺に何かを伝えたがっているのだろうか……。
その時だった……部屋のドアが閉まる音が聞こえた。
誰か入ってきた音かそれとも出ていく音か。
だが不思議なことに茂もひとみもグッスリと寝ている……つまり彼らが一旦部屋を出て戻ったと言うことは有り得ないし泥棒や強盗などかと一瞬思ったがドアはオートロックで部屋が荒らされた様子もなくその線も考えにくい。
では今のドアが空く音は何だったのか……何か嫌な予感がする。
光太郎は気になり、部屋を空けた主を追う。
幸いにも何者かが部屋を出てから時間はまだ数秒だ。
今なら追いつける……そう思った光太郎は部屋を飛び出すようにして後を追った。
光太郎の部屋はつきあたりで部屋を出ると長い廊下がある。
どこに逃げるにしてもその廊下を通らなければならない。
改造人間で変身前から常人より優れた身体能力を持つ光太郎なら必ず追いつくには十分なはずだが……。

「何だと!?」

侵入者らしき者の姿が見えたのは後ろ姿のほんの一瞬。
しかも急いでいる様子もなくスッーとエレベーターのある方向の角を曲がる。
光太郎が滞在している部屋からつきあたりの角までは約七十メートルくらいあるのに普通に歩く程度のスピードでたどり着けるだろうか。
絶対におかしい……もう光太郎がエレベーターに入った頃には侵入者が乗ったであろうエレベーターは既に一階に降りていた。
エレベーターが一階に降りる時間がとても長く感じられ、何時間にも思えてしまう。
侵入者を見失ってしまうのではないかと焦りの心が生じる。
エレベーターから一階に降りると侵入者はホテルを出たところだった。
黒いジャケットにジーパンをはいた黒髪の男で痩せ型、身長は光太郎とそうは変わらない。
光太郎は侵入者の情報をインプットすると急ぎ、フロントに外出する旨を伝えると後を追いかける。



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