ジャパニーズアベンジャーズ 特撮クロスオーバースピリッツ
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41:魔界岸 ◆WzpMn05TJA
2018/03/14(水) 15:47:48.74 ID:ZTSovdFhO
遠回りしたが、なんだかんだでそれが言いたかっただけ。

付き合いが長い甲平にはそれがよく分かっている。

ジョークを言いつつも、その中に感謝と優しさを忘れない……それがトニーと言う男だ。

 

「分かった、分かった そんなに言うんなら行ってやるよ クレアに直接おめでとうと行ってないし」

 

甲平がそう言うとトニーは嬉しそうに肩をちょっと強めに叩くと背を向ける。

そして部屋を出る直前に甲平に一言。

 

「遅刻するなよ? 後、二分ないぞ!」

 

「やっべ!」

 

甲平は慌ててコスモアカデミアの制服を着ると、今日のガイドの流れが書いてある資料を手に取り、まず自分の部署にダッシュし部長に出勤した報告。

そして、そのまま全速力で直線上にあるエレベーターには乗らずに階段を下る。

見学者たちはまず、見学者用の入口で待機することになっているはず。

その入口は従業員専用入口の二つ下の階、つまりここからだと一つ下の階だ。

ならエレベーターより断然階段を使った方が早い。

そして階段を二つ飛ばしで降りていき、ドアを開けると受付の女性の人がいる目の前の椅子に三人の人たちが座っていた。

見学者は彼らで間違いないだろう……甲平が腕時計を確認すると時間はピッタリ。

甲平は安堵し、一つ深い息を吐くと三人に近づく。

 

「えっと……今日の見学希望の方ですか?」

 

「はい!」

 

「南光太郎様、佐原茂様、佐原ひとみ様でお間違いはないですか?」

 

甲平が近づくと三人が立ち上がり、身長の高い白いジャケットを羽織った保護者らしき男性がニコやかに頭を下げる。

 

「そうです! あの急な予約だったんですが、今日はよろしくお願いします!」

 

保護者っぽいけど、なんだか若々しい……名字も違うがどういう関係だろうか……。
……。

 


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