31: ◆GiMcqKsVbQ[saga]
2018/03/07(水) 12:59:03.00 ID:BzXsqpCd0
ご主人様の部屋に来た。ここに入るのは久しぶりだ。
男「ちらかってるけど、適当に座ってて」
女「あ、うん。このあたりでいいかな」
32: ◆GiMcqKsVbQ[saga]
2018/03/07(水) 13:01:24.53 ID:BzXsqpCd0
男「おまたせ。砂糖とミルクは適当に」
女「うん、ありがとう。・・・・・・あれ?この写真は・・・・・・」
男「ああ、ちっちゃいころのなんだ。おじいちゃんが、誕生日プレゼントにメタモンを捕まえてきてくれて・・・・・・」
33: ◆GiMcqKsVbQ[saga]
2018/03/07(水) 13:01:56.72 ID:BzXsqpCd0
ご主人様の恋人っていうのになった。好き同士がなるやつらしい。とっても嬉しい。
男「そういえば、本当に今更なんだけどさ。女の家ってどこにあるの?」
そういえば、僕のお家ってどうしたらいいんだろう。草むらに住んでます、なんて言えないし。
34: ◆GiMcqKsVbQ[saga]
2018/03/07(水) 13:02:30.38 ID:BzXsqpCd0
・・・・・・ご主人様との、子供ができた。今の僕は人間と同じ体だから、できるのは当たり前なんだけど。
ご主人様は責任は取るって言ってくれた。でも、ここで一つ問題ができた。
僕、戸籍ないよ。どうしよう、ご主人様とか、みんなになんて言ったらいいのか。
35: ◆GiMcqKsVbQ[saga]
2018/03/07(水) 13:02:59.03 ID:BzXsqpCd0
僕は、今日。ご主人様と結婚した。
ご主人様は大学を辞めて働くって言ってたけど、お父さんがちゃんと出なさいって言って、子供は一緒に育てることになった。
僕、ご主人様と結婚・・・・・・しちゃったんだ。
36: ◆GiMcqKsVbQ[saga]
2018/03/07(水) 13:03:25.18 ID:BzXsqpCd0
女性「ねぇ、そこのあなた」
男「あ、はい、なんですか?」
女性「何か、忘れていることはない?」
37: ◆GiMcqKsVbQ[saga]
2018/03/07(水) 13:04:40.60 ID:BzXsqpCd0
男「・・・・・・大切な、友達か」
男「・・・・・・ムム?」
男「いや、そんな、まさか・・・・・・」
38: ◆GiMcqKsVbQ[saga]
2018/03/07(水) 13:05:34.13 ID:BzXsqpCd0
女「おかえりなさい、あなた」
男「ただいま。なあ、女。聞きたいことがあるんだ。部屋に来てもらっていいか?」
女「え?いいけど・・・・・・どうしたの?」
39: ◆GiMcqKsVbQ[saga]
2018/03/07(水) 13:06:13.06 ID:BzXsqpCd0
男「君は、ムムなんだろう?ずっと僕の側にいてくれて、あの時僕が追い出しちゃった・・・・・・」
女「な、何言ってるの?ぼ、僕はほら、見ての通り人間だし・・・・・・」
男「普通の人は、そこで自分のことを人間だって言ったりしない。だって、そんなの当たり前だから」
40: ◆GiMcqKsVbQ[saga]
2018/03/07(水) 13:07:09.61 ID:BzXsqpCd0
男「・・・・・・」
ムム「・・・・・・ねぇ、腕、離してくれないと出られないよ」
男「離すもんか。もう絶対に」
41: ◆GiMcqKsVbQ[saga]
2018/03/07(水) 13:07:48.07 ID:BzXsqpCd0
女性「・・・・・・かつて、人間と結婚したポケモンがいた。ポケモンと結婚した人間がいた」
女性「だけど、人間はポケモンだって知らなかった。そして、それを知った人間は、怒り狂ってポケモンを追い出してしまった」
女性「最初から知っていたら、結婚はできなかっただろう。だけど、ずっと知らなかったから、あんなにも怒り狂った」
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