209: ◆sh9LE6ZD.AZt[saga]
2018/03/26(月) 23:28:20.00 ID:qDZwSOvD0
「調達に関しては上出来だ」
「ありがとうございます」
「約束の金貨だ。受け取れ」ピーン
「おっとっ……と!」
彼は懐から取り出した金貨を指で弾いてこちらに寄越した。
慌てて受け取ろうとした僕はその場で小躍りをする。
「さて。情報の交換と行こうか」
「何かありましたか?」
「こちらは特に。強いて言うなら【連日の日照り】か」
「そういえば確かに……全然雨が降りませんね」
「今年は【穀物の価格が上がりそう】だな」
「えらくまともな情報やん。もっとぶっ飛んだモンはないん?」
「………聞きたいのか?」
「おっ、あるんか! 言ってみるもんやな!」
「……お前を消そうと血眼になって探している奴が居るらしい」
「げっ」
「見つかればタダでは済まないだろうな」
「聞かへんかったら良かったわ……」
ウルリッヒは『藪蛇だった』という表情を浮かべた。
彼は何処からそんな情報を仕入れてきているのだろうか。
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