155: ◆sh9LE6ZD.AZt[saga]
2018/03/24(土) 03:00:08.34 ID:ILdDweI40
「捨てるのも忍びないと思って保管していたが――」
「結局、我も使わずじまいだ」
「……」 (命を狙っていたかもしれない物をよく置いておけるなぁ……)
「ティオニクスよ。買い取ってくれるな?」
「お幾らでしょうか」
「言い値で売ろう」
「………」 (安くても良いのか……?)
「ではm――」
「【無償で寄越せと言っても】構わぬ。【構わぬ……が】」
「……考えさせて下さい」
「良かろう」
彼の言葉を聞いて君はフリーズする。
何故なら、タダで手に入れようとしていたからだ。
……やはり美味い話などそうそうない。
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